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子ども地域環境シンポジウム in 名古屋

東海支部は、本年度の協会事業である《子ども地域環境フォーラムの開催》を子ども達の地域自然環境保全活動の支援として積極的に展開しました。
初めに、子ども達が地域の自然環境の現状を知るためのシンポジウムで問題提起を促しつぎに、子ども達が地域の自然環境を調査、体験する過程で、地球環境保全の重要性を認識できるよう支援する事業活動をしました。

 

内容 オープニング挨拶の後、環境庁の《地球を守るアースレンジャー》ビデオ放映で子ども達に自然環境保全の重要性を訴えた。

 

真柄泰基博士(国立公衆衛生院水道工学部長)の基調講演では、日本がいかに自然環境に恵まれ、豊富な水を享受してきているかをご本人の中国大陸での生活で、水の苦難の体験談をまじえて話された。そして、子ども達がこれから、この日本の豊かな自然環境を守っていくには子ども達が連帯感をもって協力しなければならないことを強調された。

 

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第一部 基調講演 『なごやの水道』 真柄泰基氏

 

名古屋市の水道は大正3年(1914年)9月に市民に水道水をくばるようになりました。これより約20年前に名吉屋市は内務省顧問でありましたイギリス人のW.K.バルトンに水道整備の調査を依頼したのが、計画の始まりでした。しかし、バルトンの計画では工事費が175万円と当時の市予算10万円に比べ膨大であるということで、直ちに事業を実施するには至りませんでした。
しかし、名古屋市が発展するにつれて、井戸水のみでは水が足りなくなり、さらには下水の排除も問題になってきました。そのため、明治39年(1906年)6月の市会にて上下水道布設施行が決まり、工事が姶まりました。
バルトンの計画では水源を入鹿池として、ここから自然流下で市内まで通水するというものでした。しかし、最終的には、なごやの水道は木曽川の水を犬山市から取水して、鳥

 

 

 

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